釧路湿原自然再生協議会 再生普及小委員会 湿原学習のための学校支援ワーキンググループ

湿原を体感(温根内木道)

フィールドのみどころ (マップ内のマークをクリックして各ポイントの概要をご覧ください)

フィールドの様子(木道を進む中でのハンノキ林の変化)

フィールドの様子(水辺がある場所に生えている植物)

フィールドの様子(ヨシとスゲのせめぎ合い)

フィールドの様子(食虫植物)

フィールドの様子(釧路湿原の中で特別な場所 高層湿原の植物)

フィールドの様子(生き物の痕跡)

フィールドの様子

(クリックすると拡大表示されます)

4月の木道

4月のスゲ原

4月の木道(ヨシ原)

6月の木道(ヨシ原)

6月の木道(ハンノキ林とヨシ原)

6月の高層湿原

6月のカキツバタ群落

ヨシにとまったコヨシキリ(6月)

アオジのさえずり 6月

7月の構想湿原

7月のガマ群落

9月のガマ群落

9月の遊歩道

遊歩道横の水たまりで魚を見つける

9月の遊歩道

フィールドに関する情報

フィールドの特徴


 釧路湿原を知り、四季折々の湿原の様子を感じることができる代表的な拠点施設の1つ、温根内ビジターセンターと湿原の奥まで安全に散策することができる木道を有するフィールドです。渡り鳥が多い時期や花の季節には、木道を散策するだけでも湿原を十分味わうことができますが、ビジターセンターで湿原の成り立ちや植生、旬の見どころなどの情報を知ってから散策すると、これまで見えてこなかった湿原を味わうことができます。
長い年月をかけて泥炭が体積し、河川水の影響を受けずに雨水や霧だけで潤されるミズゴケを主体とした湿原を高層湿原と呼んでいます。広大な釧路湿原の中でも高層湿原がある場所は限られていますが、本フィールドでは、高層湿原まで木道が整備され、間近で高層湿原の植物を観察することができます。
木道は幅約2mで、丘陵地横の遊歩道と合わせて一周できるようになっています。内回りと外回りのコースがあり、前者は約2km、後者は約3.1kmの歩行になります。内回りコースに高層湿原までの往復を加えると約2.5kmで、様々なものを観察しながら散策する場合は最低でも2時間程度の時間を確保されることをお勧めします。
※一般の方も多く利用されています。施設や木道を学校で利用する際には、散策時は一列になる、大声を出さないなど、十分な配慮を心掛けることが必要です。
※木道はスニーカーでも散策できますが、雨で濡れている場合は滑りやすいため、注意が必要です。木道には柵はなく、転落すると衣服が汚れるだけでなく、危険な箇所も多くありますので、転落することがないように最低限の注意は必要です。


雨天時・強風時の注意点


 湿原内は基本的に遮るものがないため、雨が強い場合や、強風時は木道からの転落、林での落枝などの危険があり、散策を中止されることを推奨します。また、雨天時(前日も含む)に地面や木道が濡れている場合は滑りやすいので注意が必要です。


推奨年齢・人数・時期



 天候が安定しており、大人が安全管理をしっかりと行う前提であれば、年齢を問わず散策が可能です。
 木道や遊歩道は基本的に一列での歩行が必要になります。説明や観察、安全管理が行き届く人数としては、1グループ15人程度を上限として、各グループに適時指導者が付くように、グループ分けを行うことを推奨します。
 四季折々の風景、動植物を観察することができます。初めて湿原に訪れる場合は、渡り鳥が多くさえずり、様々な植物が芽吹き花を咲かせる5月下旬頃から7月頃までが特にお勧めです。


アクセス・周辺の利用可能施設


JR釧路駅から車で30分程度の距離にあります。
駐車場から徒歩5分程の距離に、温根内木道の入り口および温根内ビジターセンターがあり、ビジターセンター館内には釧路湿原に関する様々な展示や解説、旬の情報、トイレ等があります。トイレ休憩の場所として利用させていただけるほか、レクチャールームをお借りすることもできますが、学校で訪問される場合は必ず施設(tel0154-65-232)に事前にお問い合わせください。毎週火曜日が休館日になりますので、訪問の際にはご留意ください。

温根内ビジターセンターの駐車場から車で5分程の場所に釧路市湿原展望台があります。トイレ休憩に利用させていただくことができますが、学校で利用される場合には必ず事前に施設にお問合せください。
2階には釧路湿原に関する様々な展示があり、3階展望室や屋上から釧路湿原を眺めることができます。2階からは有料になりますが、学校で訪問する場合は減免申請を事前に行い承認を受けると入館料が免除になる制度があります。

左記マップのをクリックし、フィールドの位置、拠点施設等をご覧ください。

フィールドでの活動例


・湿原で見られる様々な植物やその場所の環境(水や地面の様子)を観察する。
・フィールドビンゴ(訪問時に観察できる動植物をビジターセンターで事前に確認)
・野鳥や植物の観察、生き物の痕跡探し ※参考WEBサイト「釧路湿原の生き物 写真資料館」
・昔は湿原が海だったことの痕跡探し
・湧き水調査
・水辺の生き物調査
・冬の湿原探検(スノーシューや歩くスキーでの活動)
※このページでは、湿原内の多様な環境に応じて生えている植物が変わること、生育している植物からどのような環境かを考えるという視点から学習ポイントを紹介していますが、この他にも様々な楽しみ方があります。詳しくは、温根内ビジターセンターまでお問い合わせください。

関連づけられる教科単元


小学校 理科4学年 季節と生き物、理科5学年 発芽と成長、花から実へ、6学年 いきものと環境
中学校 理科2分野 自然と人間
高等学校 生物基礎 生物の多様性と生態系  /  生物 生態と環境

学校での実践において支援可能な内容


授業実施前

 フィールド学習の計画作成における各種支援(各種情報の提供、現地への事前案内、関係部署・専門家との調整等)



授業実施時

専門家による解説・活動の支援

問い合わせ先

釧路湿原自然再生協議会 再生普及行動計画オフィス

〒084-0922 釧路市北斗2-2101 環境省釧路湿原野生生物保護センター内
TEL :(0154)56-4646  FAX:(0154)56-2267
e-mail:wanda☆heco-spc.or.jp (☆を@に代えてご連絡ください)