釧路湿原の地形は、南部(釧路市街地・太平洋方面)では東に、北部(鶴居・標茶方面)では南へそれぞれゆるやかに傾いています。全体として西から東・南東に向かって低くなっています。湿原に何本もの支流(ホロロ川・セツリ川・クチョロ川・ヌマホロ川など)を持つ釧路川は、一番低い湿原の東縁を台地に沿って南下し、太平洋にそそいでいます。釧路川の左岸には、台地にくいこむように 海跡湖のシラルトロ湖・ 塘路湖・ 達古武湖があります。
湿原の地質は、表面に泥炭をのせている第四紀の沖積層です。沖積層は湿原を直接作っている地層です。深さは、およそ20〜40メートルで、湿原の南部や臨海地では深くなり50メートル以上最深で80メートル位あります。最上部の泥炭は、湿原の中央から北部にかけて3〜4メートルで、全体でみると1〜4メートルの範囲です。 |