孵化場横を流れる沢の水源は湧き水で、水源は私が買い取った。他に製紙会社や標茶町がこの沢の水源に土地を持っている。湖の周囲は民有林が多い。私もいくつか土地を農家から買い取っていて、湿原だから比較的安い。それらは湿地なので役にも立たないが、タンチョウが営巣したり、春にはセリやコゴミが出たり、それらを食べられることで満足している。
湖の奥には昔は炭焼きの人が大勢住んでいた。その頃は、釧路から臨時列車が来る程、塘路はレクリエーションの地として栄えていて、1日に何百人と来た。町内会で頼まれて、地引き網を出した。当時は、釧路から団体で来て地引き網をし、焼き肉をして帰っていった。こうして薪としてこの辺の木はどんどん切られてなくなっていった。それらが、ようやく現在の状態まで回復してきて、一時は枯れた湧水もいろんな場所に戻ってきた。 |